ゼネラル 7S-4 単一調整
投稿者:
加藤
投稿日:
2018年08月04日 16:46:13
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久しぶりに書きこみさせていただきます。
こちらのHPの修理記事を読んでいましたら、ゼネラル7S-2の修理記事を目にしました。実
は同じゼネラル7S-4を修理したのですが、高1スーパーのトラッキング調整の仕方が今一解
らず、IFT調整のみでそのままになっていました。回路は全く同じですので参考にさせて
いただき、早速修理を再開し、ついでに断線していると思い交換したOPTが断線していないよ
うなので元に戻し三極管結合にしてあった42を五極管結合に戻しトラッキング調整を実施
しました。お陰様でテストオシレータと周波数カウンターを使って無事終了することができ
ました。その際にはダイアルゲージを紙に写し取って正確に600K,1000K,1400KHzを合わせる
事ができるようなアイデアが書かれていたのでとても助かりました。
早速受信したところ妙に低域が持ち上がり高域も不足しています。その所為で今まで聞こえ
なかったハムが盛大にでます。またボリュームを絞り切っても音漏れがひどいです。前も音
漏れは有りましたが問題無いレベルだったのに。周波数測定をしてみようと思いましたが、
ファンクションジェネレーターやミリバルをひっぱりだすのも面倒だし、どうもオリジナル
のOPTが不良のようなので元に戻したところ、ハムは収まり音質も正常になりました。
音漏れのほうは、トラッキング調整で感度が上がり三極管から五極管に戻したことからトー
タルゲインが上昇し、今まで気にならなかった音漏れが大きく聞こえるようになったものと
思われます。そこで三極管結合に戻しました。カソード抵抗を500Ωから650Ωに戻し、トラ
ンスの一次側は7KΩのままで二次側は4.3Ωのスピーカーを8Ω端子に接続しました。これ
で見かけ上のRLは3.7KΩになって、42三結時のRL=4KΩにマッチングします。音も透明感
がまし音楽が良い感じです。五極管は高域は伸びますが低域はダンピングが甘く、昔はワン
ノートベースと言って同一音程でベースがボンボンと鳴ってるのをよく聞きました。半面出
力が.8Wに低下しましたが、家庭内では十分な音量がでます。
以上の結果、トータルゲインが低下して音漏れは気にならないまでに低下しました。今時2回
路2接点なんてボリュームなんて手に入りませんよね。ガリだけならともかく摺動面が変質し
て絞った位置が抵抗値を持ったボリュームは洗浄では治らないと思うのですが如何ですか?
長文になりましたが、内尾様のお陰で7S-4の修理を無事完了する事ができました。ここに
改めてお礼申し上げます。有難うございました。
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